2011年07月19日

教養としての歴史 日本の近代

教養としての歴史 日本の近代〈上〉 (新潮新書)教養としての歴史 日本の近代〈上〉 (新潮新書)
福田 和也

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教養としての歴史 日本の近代〈下〉 (新潮新書)教養としての歴史 日本の近代〈下〉 (新潮新書)
福田 和也

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本日読了!
福田先生2冊目読了でございます。
上巻はアゲ↑アゲ↑だけど、下巻はやはり辛かったねぇ。
ウェットさのない福田先生の文でも辛いから、私の読みとおせる本てそうそうないね。
でもがんばりました!
目的と解釈をちゃんと書いてあるので、すごくわかりやすいです。
箇条書きになになにが起こりました、って書いてあっても、
私には解釈できないんだから、こうして視点をもって書いてくれる人の本を
たくさん読み比べるしかないんです。
というわけで、とてもアクの強い本だと思います。
新書2冊で、開国からの90年間を総ざらい!
でも一つ一つの出来事を有機的につなげながら語りとおされてて、
日本だけの視点で終わらず、米英中ソのそれぞれの事情と目的もかたられていて
すごくわかりやすかったです。
いい本だった!
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2011年07月14日

第二次大戦とは何だったのか

4480423532第二次大戦とは何だったのか (ちくま文庫)
福田 和也
筑摩書房 2007-07

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本日読了。
おもしろかったです。
第二次世界大戦について、気が滅入らずに最後まで読めた本です。
近代史はずっと避けてしまってたので、勉強しなきゃいけないテーマの上の方なのだけど、
日本の近代史の本は、近視的で細かくてどうしても否定感が先に立って読んでて辛い。挫折本が多いです。弱い…
辛くない本探し、あきらめなくてよかった!

本書は各国指導者と+アルファ書いてある普通の厚さの文庫本なのに…
内容が濃い!
知的で博覧強記、情熱的だけどウェットさのない文章。
タブーや新発想に踏み込む人物像のスポットの当て方。
従来とは別の視点で、視座も遠目に据えた本なので、
ある程度の知識が前提ですが、
そこが逆にあれも調べなきゃこれも調べなきゃという出発点になるよね。
今後ちょっと辛い本に当たったとしても、比較視点として参考になるエッセンスが非常に豊富でした。
調べなきゃならない事がたくさんあるよ。まいったね。
各人、各国の目的の大きさを、目的の射程と表現するのはすごくわかりやすい、使いやすいしかっこいいですね。
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2007年02月06日

ライシャワーの日本史

4061595008ライシャワーの日本史
エドウィン・O. ライシャワー Edwin O. Reischauer 国弘 正雄
講談社 2001-10

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 本日読了。ひと月くらいこつこつ読んでました。

 おいらが生まれる前年くらいまでの日本の歴史!
政治がさっぱりわからなくて、
そんでもって政治史もさっぱりわからないので、
教科書の歴史がさっぱりさっぱりわからず、
日本史もずっと苦手だったのですが、
ライシャワーの「ザ・ジャパニーズ」に書いてあった日本史が分かりやすかったのです。
なので、読んでみました。
 やはり分かりやすかった!
文章がどうのこうのではなくてですね、
おいらの場合は客観的な視点じゃないと、理解できないのですよ。

 日本史の視点て、ちょっと狭すぎて、日本国内の事しかなくて分かりにくかったんです。
XX年、○○が▽▽事件を起こしてこうなった。
って書いてあっても、なんで○○さんがそれをしなくてはならなかったのか、それをすることによって何を狙ったのかとか、
懇切丁寧に説明して欲しい!
できれば、周りの相関関係も含めて!
あと、教科書の歴史区分てのがまた分かりやすいようで分かりにくくて、ぶつぶつぶつ切りになるじゃないですか!
なんとなくそれで、鎌倉時代と室町時代の間には100年くらいの差があるような気分になるけどじつは地続きで、
昨日の続きは今日で、今日の続きは明日で、一日でなにかが革命的に変わるなんてことはなく、
変化はなにがしかの努力やら働きかけやら流れやらで徐々に起こっていくものではないですか。
そういう視点が欲しかったんです。そうじゃないとおばかなわたくしには理解できないのです。
 そういう願いを叶えてくれる本でした。
歴史書じゃなくて、学術書だねぇ。

 日本の、世界における位置とか、
何故コレが起こってどうしてこうなる必要があったのか、
これが起こることによって何が変わったのかとか
すごくわかりやすい!
丸暗記したあの法律、あの人物、あの事件が、実際歴史の中でどういう位置だったのか、分かってくると面白いです。
第二次世界大戦とか、正直主観どろどろでウェットな感じで、気分的に読める本が少ないのですが、
この本はアメリカ視点だけども
日本人の価値観と、アメリカ人の価値観の差異も示しつつ、
基本的にすごくフェアーな視点で語られているので、納得して読めます。
あと、苦手も苦手の日本近代史が全体の3/4というボリュームなのがまたいいですね。
日本の政治の連続性がちょっとつかめましたが、
改めて。こんな泥仕合理解できねえよ〜。
個々の人物のエピソードでもう少し勉強しないと中々身につかないなぁ。

でもこれは買ったほうがいいな。
とにかく、頭の中がすごく整頓されます。すっきり。
また読むな。
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2006年07月27日

銃・病原菌・鉄〈上巻〉

4794210051銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
ジャレド ダイアモンド Jared Diamond 倉骨 彰
草思社 2000-09

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 先日読了。
と、とりあえず上巻読み終わりました。
半年くらいかかった(^^;)(内五ヶ月は積読だった。だって本が重たいんだもの)
 こ、これはめちゃくちゃ興奮するーーーー!!!
なにこの世界観!こういうのすごく知りたかったんですけど!?
書評は頭のいい人たちのがネットにたくさんありますので
まあ頭の悪いおいらのような人間ですと、ひたすら感激!
ひれ伏しちゃいますわ。
人類学を通じた人類史観て、歴史学では得られないような鳥瞰的視点に立てて感動しますね。
人間という動物が、どのようにしてここに到ったのかという
とてもクールな説明でした。とても平等。
 人間がホモサピエンスになった時から、すでに地球は改変されまくりなんですね。
面白いなぁ。
 上巻ですごく納得行ったのは、
昔の戦争ってなんであんなに人が死んだんだろう…調べたら怖そうで調べたくなかった
スペインの南米遠征とか、アメリカ大陸の先住民との争いとか
アフリカの奴隷狩りとか色々のことを
遠くから見れたことでしょうか。
病気って怖いね〜。

下巻を読み終わるのはいつだろう。来年?
でも必ず読みたい!
あとこういう本があったらもっと読みたい!
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歴史人口学で見た日本

4166602004歴史人口学で見た日本
速水 融
文藝春秋 2001-10

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 本日読了。
前々からこういうジャンルの本を読んでみたかったのですが、面白いなぁ〜!!
おいらは上からの政治史とかさっぱりなのですが、
こういう下からの暮らしが見えてくる歴史が楽しいです。

内容はまるっきり一般向け入門書なので、二日くらいで読めました。
 歴史人口学って、つまり人口統計が始まる前に、
どこにどれくらいの人が住んでて平均寿命とか死亡率とか結婚年齢とか
そういうのを調べていく、おそらく恐ろしく地道な研究なのだと思うのですが、
出てくる結果はすごく明快で面白いですね〜!
 東北型、中央型、西南型にわけた、
結婚と出産のサイクルとかすごく納得。
アイヌ文化を残す東北地方では、結婚が早くて子供をとっとと生んで働き出すとか、
南方海洋系の人たちは、結婚離婚なんのその、自由な感じで子供をばんばん生んじゃったり
中央では江戸時代からすでに核家族社会で子供は出稼ぎが基本とか、
日本人の分裂していたイメージに、しっくり来ました。
 歴史って知れば知るほど、人間ていつの時代も変わんないなぁと思えて面白いですね。
速水先生の本、もうちょっと詳しいの読んでみたいです。

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2005年11月27日

行ってみたかった

「ニッポン・ヴンダーカマー 荒俣宏の驚異宝物館」展
行ってみたかった。今日までで、今から出ればぎりぎり間に合うんだけど、
着くのが3時頃じゃあそんなに見れないし。
思いついてすぐ群馬に行けねぇよぉ。
アラマタ先生が、こんなおもろいことやってたなんて…。
知ったのが一昨日くらいだしな。ぐちぐち。
 愚図な自分が悪いんですけどね。
情報は常に集めていないとだめということでしょう。


こういう感じの面白い本。
うろ覚えなので、内容が確かじゃなくて申し訳ない。

4336034931博物学の黄金時代
リン バーバー Lynn Barber 高山 宏
国書刊行会 1995-11

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 おいらが知ってる“驚異の部屋”に近いテーマの本で、一番印象深い本のひとつ。
イギリスにおける、キリスト教的価値観を根底にした博物学のブーム。
中流階級どころか、その下の階級の人々まで楽しめるもので、
職人やりながらアマチュア博物学やってたりとか、
ご夫人が植物標本作ったりとか、皆で楽しんでたという。
学術的には停滞期だったんだけれども、
その分世間に広まったという時代について。
たくさんの実例が面白く書いてあって、楽しい本でした。

4062580063プラントハンター―ヨーロッパの植物熱と日本
白幡 洋三郎
講談社 1994-02

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 航行技術や、植物の運搬方法が発達するとともに、
ヨーロッパで植物ブームが起きて、世界中の植物を持ち帰る
プラントハンターなる人々がいたんですが、
日本にやってきたプラントハンターたちについての本。
そのころ日本は江戸末期から明治にかけて。
19世紀では、もっとも到達困難な国のひとつで、しかも園芸大国!!
フォーチュン先生を初め、有名なプラントハンターの日記の引用など、
日本にやってきたほか文明の価値観とか、
何重にも楽しめる。しかも読みやすい。


4336027366ロンドンの見世物 1 (1)
R.D.オールティック 浜名 恵美
国書刊行会 1990-02

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全三巻。初期の大英博物館の利用者のデータとか、
驚異の部屋やら、化学実験ショーやらも含め、
博物学の黄金時代より、もう少し娯楽寄りの見世物についての本。
お芝居以外にも、こんなに色々娯楽があったのかぁ、
現代とかわんねえなぁと思いますよ。
しかも記述もくわしいし、いろんな項目にわたって書いてあるので、
興味ある部分を探しやすくて便利。
エマなんかでヴィクトリア朝にはまって、時代の雰囲気を感じたい人には
かなり楽しめる本かと。
面白いんだけど、おいらには長すぎて
興味のあるところしか読んでませんがね。
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2005年01月16日

ねじとねじ回し

ねじとねじ回し-この千年で最高の発明をめぐる物語[予定価格]
ヴィトルト・リプチンスキ 春日井 晶子

早川書房 2003-07-11
売り上げランキング 30,301

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本日読了。
今日は雨降りでお客さんが少なかったので、
バイト中に読み終わっちゃったよ。
工具の中で20世紀最高の発明品はなにか?
というお題で記事を書き始めた筆者が、
ほとんどの工具が紀元前に生み出された中、
ねじとねじ回しにスポットを当てて
その起源を追っていく歴史エッセイ。
研究の始め方が、歴史をやるときの参考になるかも。
中身は濃くもなく薄くもなく。
19世紀の天才技師達の話が面白かったです。
ねじなどの規格化や精度を上げる事によって、
あらゆる機械そのものの精度が底上げされ、
工業製品に革命的影響を与えたモーズレーの工房とやらが気になります。
その辺でなんか面白い本ないかな。
1万分の1インチまで測定できるマイクロメーターを
“大法官”と呼んでいたらしい。こういうユーモア好きです。

文中で感心した文章の引用
セザンヌが存在しなくても誰か別の画家が同じようなスタイルの絵を描いただろうとは言われても、多くの人は納得しないだろう。その一方で、新しいテクノロジーは登場すべくして登場したのだ。それは必然の結果だったのだといわれれば、たしかにそうだと納得してしまう。だが、それは違う。(p.123)

また、こうも述べています。
天才技師は、天才芸術家ほど世の中から理解されないし、よく知られてもいないが、両者が相似形をなす存在である事は間違いない。(p.123)


 徐々に改良されていく技術もあるけれど、
天才的な発想でもって生み出された技術もあるんですよね。
作者のそういう視点に好意が持て、面白い本だと思いました。
ただ、これよりもうちょっと内容の濃い本を読みたいです。
古代ギリシアの科学技術とか、
近代の技師達の小話とか。
参考文献一覧は外国の本しか載ってないので、
おいらには役に立たないよ……。
posted by メロディ戦士 at 16:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月20日

植物と市民の文化

植物と市民の文化
川島 昭夫

山川出版社
1999-12
売り上げランキング 116,234

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 山川世界史リブレットの一冊です。
山川出版社というと日本史のイメージですが、
このシリーズはいいですね。
取り扱う分野が狭くて、個性的だけどこういうのちょっと読んでみたかった、
というテーマが多いです。内容も、本自体が薄くて安いし、
解説がそのページについていて、門外漢に優しい本。
 この本は、イギリスの園芸や植物学の隆盛を扱っています。
イギリス風の庭がガーデニングとして流行ったのは最近の事ですが、
イギリスの庭園文化の源は何なのか、どういう経緯で広まっていったのかを、
近代イギリスに視点を向けて解説してあります。
 これ、面白いんですよ。
なんでかというと、イギリスの植物学やら園芸やらは、
大きな組織が率先して行ったというよりは、
色んな個性的な市民の働きが大きいように思うんです。
大英博物館のコレクションの元を集めたハンス・スローン卿も
変わったものが好きなお医者さんだし。
そういう個人の逸話は、笑えたり感心したりします。
市民の間での流行や、その火付け役に視点をあわせて読んでいくと、
当時を身近に感じられました。
 そういうこまごましたディティールも追えるし、
話題がこの分野の幅広いところに及んでいるので、
この先何を知って行きたいのか、入門書としても楽しめました。
posted by メロディ戦士 at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月14日

おらんだ正月

新編・おらんだ正月
森 銑三 小出 昌洋

岩波書店
2003-01
売り上げランキング 130,726

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 一ヶ月くらいちびちび読んでいたのですが、今日読み終わりました。
いやあ、これは面白いです。
おらんだ正月とは、江戸時代に蘭学者たちが、
内輪で陽暦の正月を祝ったイベントのことです。
それにちなんで、江戸時代の科学者の、
数ページ分の短い伝記を50人以上載せてあります。
蘭学者にとどまらず、医学、農学、兵学など、紹介されている学者の分野は様々。
大元の本は昭和8年に発行されたそうですが、
少年科学雑誌に連載されたものなので、文章はとってもわかりやすく
説明も親切だし、江戸に生きた学者の波乱万丈の人生を
ダイジェストで何篇も楽しめて、文庫一冊とは思えないヴォリュームでした。
できれば自分でも購入して、面白そうな学者さんの事は
また改めて調べてみたいです。
ていうか、どんどん面白い話がくるんで読んだ先から忘れていきます!
これは、五回十回読んで愉しむ本ですね。
posted by メロディ戦士 at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月03日

ピープス氏の秘められた日記

400420206Xピープス氏の秘められた日記―17世紀イギリス紳士の生活
臼田 昭
岩波書店 1982-01

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ゴードン・スミスに続く、笑える日記です。
この本はピープス氏の日記の全文ではなく、臼田氏の創意による抜粋とコメントがはいった新書版。
とても読みやすいし、長さも短い。なにより、他人の日記を読むという面白さにあふれている。
 17世紀のイギリスの上流階級(ジェントリ)に、サミュエル・ピープスという人物がいる。
国立協会(イギリス初の科学団体)の初期の会員で、海軍の事務官。って書くと、
歴史の勉強みたいですね。でもこれは間違いなく、他人の日記です(笑
 17世紀のイギリス人が何を考えているか、金儲けやオンナ遊びや日常生活や、
そんなありそうでなさそうな描写がたくさんあるのである。
なんせこの本は、公的に誰に見られてもいいようにかかれたものではなく、
ピープス氏の完全にプライベートな、誰にも見せるつもりのない正真正銘の“日記”を解読したものなんだから。
ネット上の日記だって、読者を意識して書かれていて、内容は面白くとも、
他人の秘密を覗くという(下品な)好奇心には答えきれるものではない。
その点、ピープス氏がこの日記を出版されていると知ったら、天国で身のよじれる思いをしてるんではないだろうか。
 歴史好きで資料を眺めても、中々生きた生活を見出すような文章にはめぐり合えない。
だから想像で補うわけなんだけど、やっぱり当時の空気を感じたいって方には
ぜひオススメ。歴史書よりも時代小説よりもなによりも、庶体じみた真実味が味わえる。
人間って、何時いかなる時も人間なのね。って思った。
posted by メロディ戦士 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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